中国語中級文法を徹底解説|日本人が苦手な5つの文法パターンと攻略法

中国語中級文法 文法

中国語学習では、初級を終えたあたりから「急に難しくなった」「日本語の感覚が通じない」
と感じる人が一気に増えます。

その原因の多くは、把構文・結果補語・語順の使い分けなど、中級文法特有の考え方にあります。

日本語にない発想が多く、理解があいまいなまま進むと、文章が組み立てられずに挫折しがちです。

ちゅうご先生
ちゅうご先生

こんにちは、ゼロから中国語ラボを運営している「ちゅうご先生」です!

この記事では、100人以上を指導してきた経験から、日本人学習者が特に苦手とする中級文法5つを厳選し、理解しやすい解説と豊富な例文でマスターできる方法をお伝えします。

中級文法で大切なのは「暗記」より「理解」です。

なぜその文法が存在するのか、中国語話者の頭の中をイメージしながら学ぶと、定着しやすくなりますよ!

中級文法が難しいと感じる3つの原因

中級レベルで「急に分からなくなった」と感じるのには、明確な理由があります。

原因1:日本語にない概念が登場する

初級文法は、日本語の感覚でもある程度理解できます。

しかし中級になると、把構文(処置文)結果補語 など、日本語に直接対応しない概念が次々と出てきます。

例:

把構文:
私はご飯を作り終えました。
中国語では「我把饭做好了」。

「(ご飯を)ちゃんと作り上げた」「準備を完了させた」という 把構文+結果補語(好)+了 の形で、動作の結果がすでに達成されている ことを強調しています。

このように「把」を挟む語順や発想は日本語にない。

原因2:語順の柔軟性が増える

中国語は語順が重要な言語ですが、中級になると状況によって語順が変わる複雑なパターンが出てきます。

「どっちが正しいの?」と混乱しやすいポイントです。

例:

通常文:
我昨天看了这本书。」
(私は昨日この本を読んだ)

強調表現:
这本书我昨天看了。」
(この本は昨日読んだ)

 同じ内容でも語順によって意味やニュアンスが微妙に変わる。

原因3:文脈依存度が高くなる

初級では単純な文を作れればOKでしたが、中級では文脈によって使い分ける必要が出てきます。

辞書的な意味だけでは対処できなくなります。

例:

他请我吃饭。」
(彼は私にご飯をごちそうしてくれた)

この「请」は文脈がないと「招待する」なのか「頼む」なのか分かりにくい。

中級文法マスター5つの重要パターン

ここからは、中級学習者が必ず押さえるべき文法パターンを詳しく解説します。

中級文法:把構文(処置文)

把構文とは?

把 (bǎ) を使って「〜を…する」と表現する構文です。

日本人には難しく感じますが、実は「対象物をどうするか」を強調したいときに使う便利な表現です。

基本構造

主語 + 把 + 目的語 + 動詞 + 補足(結果・方向など)

例文で理解する

我把书放在桌子上了。
Wǒ bǎ shū fàng zài zhuōzi shàng le.
私は本を机の上に置いた

请把门关上
Qǐng bǎ mén guān shàng.
ドアを閉めてください。

他把作业做完了
Tā bǎ zuòyè zuò wán le.
彼は宿題を終わらせた。

使うべき場面

  • 物の移動位置の変化を表すとき
  • 対象に変化を与えることを強調するとき
  • 命令・依頼で「〜をして」と言いたいとき
ちゅうご先生からのアドバイス

把構文は「対象物をコントロールする」イメージで覚えてください。

「把」の後ろにくる名詞は、主語が「何かをする対象」です。

手で掴んで処理する感覚ですね!

👉 中国語基礎文法

中級文法:結果補語

中国語中級文法を理解するうえで欠かせないのが結果補語です。

結果補語とは?

動詞の後ろに付けて、動作の結果を表す表現です。

日本語では「読み終わる」「聞こえる」のように表現しますが、中国語では動詞の直後に結果を示す補語を置きます。

よく使う結果補語一覧

補語 ピンイン 意味・ニュアンス 例文
wán 動作が最後まで完了する 吃完(chī wán)
食べ終わる
hǎo うまくできる/準備・完成の状態になる 准备好(zhǔnbèi hǎo)
準備完了する
dào 目的を達成する/到達する 找到(zhǎo dào)
見つける
jiàn 視覚・感覚で確認できる 看见(kàn jiàn)
見える
dǒng 理解が成立する 听懂(tīng dǒng)
聞いて理解する

例文で理解する

我听懂了老师的话
Wǒ tīng dǒng le lǎoshī de huà.
先生の話が理解できた。

你看见他了吗
Nǐ kàn jiàn tā le ma?
彼を見かけた?

作业写完了吗
Zuòyè xiě wán le ma?
宿題は書き終わった?

👉 「中国語リスニング効果的な勉強法

中級文法:方向補語

中国語中級文法の中でも、多くの学習者が混乱しやすいのが方向補語です。

方向補語とは?

動詞の後ろに付けて、動作の方向を表す表現です。

「上がる」「下がる」「入る」「出る」などの方向性を動詞に追加します。

基本の方向補語

単純方向補語 ピンイン 意味
shàng 上へ(上方向への移動)
xià 下へ(下方向への移動)
jìn 中へ(内部への移動)
chū 外へ(外部への移動)
huí 元の場所へ戻る
guò 通過する/越えて行く
起き上がる/下から上への動き

複合方向補語

「来/去」と組み合わせて、より細かい方向を表現します。

他走进来了
Tā zǒu jìn lái le.
彼は(こちらに向かって)入ってきた。

请把行李拿上去
Qǐng bǎ xíngli ná shàng qù.
荷物を(あちらの上へ)持って上がってください。

我想起来了
Wǒ xiǎng qǐ lái le!
思い出した!

ちゅうご先生からのアドバイス

「来」は話し手に近づく方向、「去」は話し手から遠ざかる方向です。

視点を意識すると使い分けが楽になりますよ!

中級文法:使役・受身表現

使役表現(让/叫/使)

他者に「〜させる」という表現です。

老师让我们写作文
Lǎoshī ràng wǒmen xiě zuòwén.
先生は私たちに作文を書かせた。

这件事使我很高兴
Zhè jiàn shì shǐ wǒ hěn gāoxìng.
このことは私をとても嬉しくさせた。

受身表現(被/让/叫)

「〜される」という受身を表します。

我的手机被偷了
Wǒ de shǒujī bèi tōu le.
私の携帯が盗まれた。 |

蛋糕被他吃完了
Dàngāo bèi tā chī wán le.
ケーキは彼に食べられてしまった。 |

中級文法:複文(関連詞を使った文)

中国語中級文法では、文と文の関係を明確にする関連語句(構文パターン)の理解が欠かせません。

これらの表現は、因果関係・逆接・条件などを表し、文章を論理的に組み立てるための重要な役割を果たします。

よく使う複文パターン

パターン ピンイン 意味
虽然…但是… suīrán… dànshì… 〜だけれども(逆接)
不但…而且… búdàn… érqiě… 〜だけでなく(追加・強調)
因为…所以… yīnwèi… suǒyǐ… 〜だから(原因・結果)
如果…就… rúguǒ… jiù… もし〜なら(仮定条件)
只要…就… zhǐyào… jiù… 〜さえすれば(最低条件)

これらの関連語句は、中国語中級文法において語順が固定されている点が大きな特徴です。

意味だけで覚えるのではなく、「前半と後半が必ずセットになる構造」として理解すると、
中級レベルの長文読解や作文で安定して使えるようになります。

例文で理解する

虽然很累,但是我很开心
Suīrán hěn lèi, dànshì wǒ hěn kāixīn.
疲れたけど、とても楽しかった。

只要努力,就一定能成功
Zhǐyào nǔlì, jiù yīdìng néng chénggōng.
努力さえすれば、必ず成功できる。

今日からできる実践トレーニング

中級文法を効率よく身につけるためには、実際に「声に出す」「書き換える」「使ってみる」の3ステップが効果的です。

ここでは、初心者でも取り組みやすいトレーニング方法を紹介します。

ステップ1:例文の音読(10分)

上記の例文を声に出して5回ずつ読みましょう。

口が覚えると自然と使えるようになります。

ステップ2:書き換え練習(10分)

普通の文を把構文に書き換えてみましょう。

普通文:我吃了那个苹果。
把構文:我把那个苹果吃了

ステップ3:日記で使ってみる(15分)

今日の出来事を中級文法を使って3文書いてみましょう。

👉 スピーキング練習法も参考に。

よくある間違いと対処法

中級文法では、つまずきやすいポイントがいくつかあります。

ここでは、学習者がよくしてしまう代表的な間違いや、その対策方法について解説します。

間違い1:把構文で「把」の後ろに不特定の名詞を置く

❌ 我把一本书看了。  

✅ 我把那本书看完了。

「把」の後ろは特定の・既知の対象が必要です。

間違い2:結果補語と可能補語の混同

結果補語:
听懂了 (tīng dǒng le) 。
実際に理解した。

可能補語:
听得懂 (tīng de dǒng) 。
理解できる(能力)。

「得/不」が入ると可能の意味になります。

間違い3:複文の関連詞を片方だけ使う

虽然…但是…のように、ペアで使う関連詞は両方セットで使いましょう。

よくある質問

Q&A
Q
中級文法はどのレベルから学ぶべきですか?
A

HSK3級に合格したら、中級文法に取り組むタイミングです。基礎文法が固まっていれば、スムーズに理解できます。

Q
把構文と普通の文はどう使い分けますか?
A

対象物に「何かをする」ことを強調したいときは把構文、単に事実を述べるときは普通の文を使います。

Q
補語が多すぎて覚えられません。どうすれば?
A

まずは頻出の10個(完、好、到、见、懂など)を例文ごと覚えましょう。実践で使いながら徐々に増やすのがコツです。

Q
HSK4〜5級の文法を効率よく学ぶ方法は?
A

HSK公式の過去問を解きながら、出てきた文法を一つずつ整理するのが効果的です。体系的に学びたい方はHSK対策記事も参考にしてください。

👉 「HSK4級一発合格できる具体的な勉強法」

👉 「HSK5級に3ヶ月で合格するための攻略法」

まとめ

まとめ

中級文法の攻略ポイントを振り返りましょう:

  • 把構文は「対象物をコントロールする」イメージで理解する  
  • 補語系は動詞の後ろに「結果」「方向」を付け足すパターン  
  • 複文は関連詞のペアをセットで覚える

中級文法は難しく感じますが、理屈を理解して例文を繰り返し音読すれば、必ず身につきます。

焦らず一つずつマスターしていきましょう!

👉 中国語学習の全体像もご覧ください。

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