「HSK4級の文法、どこまで覚えればいいの?」
こんな疑問を持つ方は多いと思います。
HSK4級は3級と比べて文法の難易度が一気に上がり、どこを重点的に覚えれば良いか迷ってしまうのは当然です。

こんにちは、「ゼロから中国語ラボ」を運営している、中国語ネイティブ・日本語堪能のバイリンガル「中国語脳科学コーチちゅうご」です!
この記事では、中国語ネイティブの視点から、HSK4級に出る文法を一覧でまとめました。
単なるリストではなく、例文・ピンイン・日本語訳付きで、実際の使い方まで解説します。
試験対策はもちろん、中国語の実力アップにもぜひ活用してください。
HSK4級の文法レベルとは?
HSK4級は、中国語で「複雑な話題について流暢にコミュニケーションできる」レベルとされています。
語彙数の目安は約1,200語で、3級の約600語から一気に倍増します。
文法面でも、3級までの基本文型に加えて、複文・副詞・接続詞の使い方が細かく問われるようになります。
試験の構成は以下の通りです。
| セクション | 問題数 | 満点 |
|---|---|---|
| リスニング | 45問 | 100点 |
| 読解 | 40問 | 100点 |
| 書き取り | 15問 | 100点 |
| 合計 | 100問 | 300点 |
合格ラインは180点(各科目60点以上)。
3級と同じ足切りルールがあります。
HSK4級 頻出文法一覧
過去問の出題傾向をもとに、HSK4級でとくに重要な文法項目を7つのカテゴリーに分けてまとめました。
例文はすべてピンイン・日本語訳付きです。
声に出して読みながら覚えると定着が早くなります。
① 複文の接続詞
HSK4級で最も出題頻度が高いのが複文の接続詞です。
2つの文をつなぐパターンを丸ごと覚えることがポイントです。
「不管…都…」(〜にかかわらず、どんな〜でも)
- 不管天气怎么样,我都会去。
- (bù guǎn tiān qì zěn me yàng,wǒ dōu huì qù)
- 訳:天気がどうであっても、私は行きます。
「只要…就…」(〜さえすれば、〜だ)
- 只要努力,就一定能成功。
- (zhǐ yào nǔ lì,jiù yī dìng néng chéng gōng)
- 訳:努力さえすれば、必ず成功できます。
「既然…就…」(〜なのだから、〜すべきだ)
- 既然决定了,就不要后悔。
- (jì rán jué dìng le,jiù bù yào hòu huǐ)
- 訳:決めたのだから、後悔しないでください。
「宁可…也…」(〜するくらいなら、むしろ〜する)
- 宁可不睡觉,也要把这本书看完。
- (nìng kě bù shuì jiào,yě yào bǎ zhè běn shū kàn wán)
- 訳:眠れなくても、この本を読み終えます。
「尽管…还是…」(〜にもかかわらず、それでも〜)
- 尽管很累,她还是坚持工作。
- (jǐn guǎn hěn lèi,tā hái shì jiān chí gōng zuò)
- 訳:とても疲れているにもかかわらず、彼女はなおも働き続けた。
② 副詞の使い方
複文の接続詞と並んで出題頻度が高いのが副詞です。
副詞は読解・書き取りセクションで頻繁に問われます。
日本語訳が似ている副詞を混同しやすいので、例文で違いをつかんでください。
「到底」(いったい・結局)
- 你到底想说什么?
- (nǐ dào dǐ xiǎng shuō shén me)
- 訳:あなたはいったい何を言いたいのですか?
「究竟」(いったい・一体全体)※「到底」より書き言葉的
- 这件事究竟是怎么回事?
- (zhè jiàn shì jiū jìng shì zěn me huí shì)
- 訳:この件はいったいどういうことですか?
「反正」(どうせ・いずれにせよ)
- 反正我已经决定了。
- (fǎn zhèng wǒ yǐ jīng jué dìng le)
- 訳:どうせ私はもう決めました。
「难道」(まさか〜ではないでしょうね)
- 难道你不知道吗?
- (nán dào nǐ bù zhī dào ma)
- 訳:まさかあなたは知らないのですか?
「甚至」(さらには・〜でさえも)
- 他学中文学得很好,甚至可以写小说。
- (tā xué zhōng wén xué dé hěn hǎo,shèn zhì kě yǐ xiě xiǎo shuō)
- 訳:彼は中国語がとても上手で、小説まで書けます。
③ 補語の使い方
日本人学習者が最も苦手とするのが補語です。
補語はHSK4級で特に重要な文法項目です。
3級で学んだ結果補語・方向補語に加え、4級では可能補語・程度補語の理解が求められます。
語順のルールをしっかり確認しておきましょう。
可能補語「得/不+動詞」(〜できる・できない)
- 这个字我写得出来,你写不出来。
- (zhè ge zì wǒ xiě de chū lái,nǐ xiě bù chū lái)
- 訳:この字は私には書けますが、あなたには書けません。
程度補語「動詞+得+形容詞」(〜するのが〜だ)
- 她唱歌唱得很好听。
- (tā chàng gē chàng de hěn hǎo tīng)
- 訳:彼女は歌がとても上手です。
ネイティブ目線で言うと、日本人学習者は程度補語の語順でよく迷います。
「動詞を2回使う」という感覚が日本語にはないため、違和感を感じる方が多いです。
慣れるまで例文を音読して体に染み込ませてください。
④ 「把」構文の応用
3級で基本を学んだ「把」構文は、4級ではさらに複雑な形で出題されます。
補語と組み合わせたパターンが試験に頻出なので、例文でしっかり確認しておきましょう。
3級で学んだ「把」構文ですが、4級では補語と組み合わせた応用形が出てきます。
「把+目的語+動詞+結果補語」
- 请把这篇文章翻译成日语。
- (qǐng bǎ zhè piān wén zhāng fān yì chéng rì yǔ)
- 訳:この文章を日本語に翻訳してください。
- 他把作业做完了。
- (tā bǎ zuò yè zuò wán le)
- 訳:彼は宿題をやり終えました。
⑤ 受け身「被」構文の応用
受け身の「被」構文も4級では応用形が出題されます。
日本語の受け身表現と語順が異なる部分があるため、例文を使って感覚を身につけることが大切です。
「被」も4級では出題パターンが複雑になります。
「被+行為者+動詞+結果補語」
- 我的手机被他借走了。
- (wǒ de shǒu jī bèi tā jiè zǒu le)
- 訳:私のスマートフォンは彼に借りて行かれました。
- 这个问题被老师解决了。
- (zhè ge wèn tí bèi lǎo shī jiě jué le)
- 訳:この問題は先生によって解決されました。
⑥ 強調表現
読解問題で特に判断が難しいのが強調表現です。
文の意味を大きく左右するため、どの部分を強調しているかを正確に読み取る練習が必要です。
「连…都/也…」(〜さえも〜だ)
- 他连自己的名字都不会写。
- (tā lián zì jǐ de míng zì dōu bù huì xiě)
- 訳:彼は自分の名前さえ書けません。
「是…的」(強調文)
- 我是昨天到的。
- (wǒ shì zuó tiān dào de)
- 訳:私が到着したのは昨日です。
⑦ 疑問文の応用
4級では単純な疑問文だけでなく、反語文や選択疑問文など、ニュアンスを問う疑問表現が出てきます。
日本語と表現の仕方が異なるものが多いため、例文で感覚をつかんでおきましょう。
反語文「不是…吗?」(〜ではないですか?)
- 你不是说过要来吗?
- (nǐ bù shì shuō guò yào lái ma)
- 訳:あなたは来ると言っていたではないですか?
「A还是B?」(AですかBですか?)
- 你喝茶还是喝咖啡?
- (nǐ hē chá hái shì hē kā fēi)
- 訳:お茶を飲みますか、それともコーヒーを飲みますか?
ネイティブが特に注意してほしいポイント
文法項目を一通り覚えた後、日本人学習者がつまずきやすいポイントが2つあります。
参考書には載っていないネイティブ目線の注意点をお伝えします。
「就」の多義性に注意
「就(jiù)」はHSK4級で最も多義的な副詞のひとつです。
文脈によって意味が大きく変わります。
- 我就知道你会来。(〜と思っていた)
- 他做完作业就去睡觉了。(〜したらすぐに)
- 这就是我要说的。(これこそが〜)
過去問で「就」が出てきたら、前後の文脈を必ず確認してください。
接続詞は「ペア」で覚える
接続詞を単語単体で覚えようとすると、試験で文を組み立てる際に迷ってしまいます。
前後のセットで丸ごと暗記することで、読解でも書き取りでもスムーズに対応できるようになります。
HSK4級の複文接続詞は、単体で覚えるよりペアで丸暗記する方が効果的です。
| ペア | 意味 |
|---|---|
| 只要…就… | 〜さえすれば |
| 不管…都… | 〜にかかわらず |
| 既然…就… | 〜なのだから |
| 不是…而是… | 〜ではなく〜だ |
| 一方面…另一方面… | 一方では〜、他方では〜 |
まとめ:HSK4級文法の攻略法
HSK4級の文法は、3級と比べて複雑に見えますが、出題されるパターンは決まっています。
この記事でご紹介した文法項目を、例文ごと繰り返し音読して覚えることが最短の対策です。
特に複文の接続詞はペアで暗記し、補語は語順を体に染み込ませてください。
中国語ネイティブとして断言できます。
文法のパターンを掴めば、HSK4級の読解・書き取りは安定して得点できるようになります。
加油!(jiā yóu)
著者:ちゅうご|中国語ネイティブ・日本語堪能のバイリンガル。ブログ「ゼロから中国語ラボ」運営。



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